Production Journal posts 251 through 300.
Post 251 (2005/03/14)[]
用語集作業が楽しくて…!
こんばんは皆さん、そしてごめんなさいDNAさん(汗)
現在はビジュアルファンブックの作業に徹底的に集中しています。
2月を寝込んでいたしわ寄せなので、自業自得ですね。何とか気合でがんばらないといけません。
で、先日から取り込んでいる、ビジュアルファンブック用の用語集なのですが、……こんなのちゃっちゃと終わらせるつもりだったのですが、ひとつ盲点が。
……書いてて楽しすぎるorz
ボリュームがすごいことになってて、なんとwordの容量上、先日の捜査ファイルに書き下ろしたものより大きくなってしまっています。
単なる辞典的なものでなく、やはり読んで面白いと思えるくらいのボリュームにしようとがんばったつもりだったのですが、…それでもここまで膨らむとは思いませんでした。
今週末からはドラマCDの収録が始まるので、時間的猶予はありませんね。さらにがんがんと進め、そのテンションを活かして、「罪滅し編」の原稿に取り組みたいですね!
しかし、「罪滅し編」って、キーが打ちにくいですね(汗)
Post 252 (2005/03/21)[]
原稿終了~
一迅社さん(旧スタジオDNAさん)の原稿が終わりました。
お疲れさま自分! よくやった、感動した!!
ビジュアルファンブックなのに、書き下ろしたテキスト量が前回の捜査ファイルを遥かに上回るとは…。
やはり文章は魔物ですね。書いてて楽しくなってくると、まるで乾燥ワカメを水で戻すかのように増えていってしまいます。
この週末は、まさにコミケ前にも匹敵する集中モードだったので、かなりメールが凍結状態にありました…。お返事を出さないといけませんね…。
昔は感想のメールには全てお返事を返していたのですが…、昨今、色々と忙しくなってからはほとんどお返事が返せていません…。
それでも、お送りくださった皆さんのメールは全て楽しく拝見させていただき、次の作品への活力とさせていただいております。
感想や励ましのメールをくれる皆さん、本当にありがとうございます。また、お返事が出せず本当に申し訳なく思います…。
時間がちょっぴり空いた時なんかにできる限りお返事を書くようにはしているのですが…。現在のところお返事率は懸賞倍率状態です……><。
Post 253 (2005/03/30)[]
生存確認~~
ぷは! 修羅の海からたまに息継ぎで顔を出した時に書こうと思ってます、ひぐらし製作日記こと、竜騎士07の生存報告日記です。
最近、忙殺されておりまして、いろいろと書き損ねたことをまとめて書こうと思います。
4月を時期にひぐらしが商業メディアで色々と動いておりますね。トピックごとにコメント形式でお送りいたします。
■ビジュアルファンブック
一迅社さんの原稿が終わったーと書いたのが前回ですが、実はリテイクが出まして、再び渦中の海におります。
本当は勢いでだだだ!っと完了できるはずの仕事なのですが、現在、ドラマCDの収録立会いとの兼ね合いから、なかなか集中的な時間が取れず、右往左往しているところです。
ビジュアルファンブックということで、メインヒロインのイラストを書き下ろさせていただきました。…ただ、何しろ竜騎士07は絵がうまくなく安定しないものなので、何となくヒロインのイメージが変わって見えてしまうかもしれません、ごめんなさい。(DEXを高くしないと火力が安定しないのは絵も同じようです…)
■ドラマCD
さて、ドラマCDの件ですが、先々週くらいからガンガンとホビボックスさんのスタジオで進行しております。
竜騎士07は原作者の立場からのキャラ説明や演技の指導という形になりますが、声優さんやスタッフさんの並々ならぬ気迫にはとても驚かされています。
それでも声は素材に過ぎず、これに音楽等の演出が加わることを考えると、完成がとても楽しみです。
なお、収録現場で竜騎士07が演技指導で一番口にした言葉は、「もっといやらしく!」でした(苦笑)
収録現場に飛び交う、「もっとやらしく!」「もっとエロく!」「もっとねっとりと!」の声! あぁ、どんないやらしい作品になるか楽しみです(笑)
■コミック(ガンガンパワードさん)
スクエニさんを軸にした3誌同時連載として、鬼隠し編がスタートしました。作者である鈴羅木先生が非常に原作に精通してくださっていることにより、空気的なものにまったく違和感を感じずに入っていただけると思います。
中でもバラバラ殺人をはぐらかすレナの表情にはうっとりしてしまいそうです。この温度差が描けるなら…鬼隠し編の一番の肝となる嘘だシーンをどのように描いてくださるか楽しみでなりません。
ひぐらし世界に初めて触れられる方を、雛見沢にお迎えできる良き第1話になったと思います。
第2話以降も楽しみですし、平行して始まる「綿流し編」「祟殺し編」もとても楽しみです。
■コミック(コンプエース)
外伝的なサブエピソードに当たる「鬼曝し編」を掲載しています。今回はプロローグですね。登場人物や舞台は違っても、ひぐらし世界独特の空気を感じ取っていただければ幸いです。
さて、主人公の公由夏美は、公由家の少し遠い分家筋に当たります。住まいもずっと興宮でした。ですので、同居する祖母は雛見沢に詳しいですが、両親や夏美は、ご先祖様の土地以上の認識は持っていません。
ビジュアルイメージは鬼頭先生にお任せだったのですが、いやぁツインテールっていいですねぇ☆
余談ですが、シナリオを作るのは全然苦労しませんでした。一番苦労したのは、「鬼曝し編」というタイトルを考える時だったでしょうか。もう3文字ネタが思いつかない(汗)
■フィギュア
原型師さんの男気の限りを見せていただいた快作です。
ご自身がガンプラの改造などで遊んだ楽しい記憶がおありだとかで、アタッチメントの換装はデフォであると力説を受けました。その時、いろいろ見せてくれた中では、バスターランチャーレナがかっこよかったなぁ…なんて(苦笑)
そんなわけで、拳や鉈などで遊べるようになってるわけです。
ちなみに、原型師さんのHPは以下になります。
http://www.geocities.jp/shing_en/
で、見てもらうとわかるのですが、絵、うまいですねぇ! 何か個性的で味わいのある、すっごい好きな絵です。
三次元で物が作れるということは、二次元にはその分、ずっと深い理解があるということなんでしょうね。
■エンジェルモートイベントデー(コスパ)
関係者の皆様、本当にありがとうございました。
大いに賑わったようで、閑古鳥が鳴いてたらどうしようと思っていたので、ほっと胸を撫で下ろしています。
最終日の閉店間際にお邪魔したのですが、その際、某誌さんのインタビューを受けながらだったので、コスのウェイトレスさんをじろじろ見れなかったのが残念でした(ぉ
おはぎを始めイベントアイテムも豊富で、店内装飾も含めて、ひぐらし世界のお祭り気分が存分に演出されていたと思います。ご来店いただいた皆さん、竜騎士07からも御礼申し上げます。
余談ですが、当日来店するともらえた下敷は、同人ショップまんだらけさんの提供でした。4種類あるそうで、どの絵柄も殺人的にイカしています。さすがまんだらけさん、同人界の火力というものをよくわかっている! 下敷を初めて見たときのBTさんのコメント、「ェロい!」はあまりに簡素ですがこれを越える賛辞はないと思います(笑)
まんだらけさんでお買い物をしてももらえたとか…。まだ下敷をご存知ない方は要チェックかと思います。(まんだらけさん、本当にありがとうございました)
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
まだまだ書かなくちゃならないことがあると思いますが、とりあえず今日はこの辺で…。
残っている原稿に復帰します。
そしてそのままのテンションで一気に「罪滅し編」の執筆に!! ごめん八咫桜さん、まだ一行も書けてn(ry
Post 254 (2005/03/30)[]
追記~
ドラマCDの項目で、“ガンガンとホビボックスさんのスタジオで”とありますが、ガンガンは単なる形容詞で「スクエニさんのガンガン」のことではありませんー。
ホビボックスさんのスタジオで、ガリガリと収録中です、が正しいのかな。
…がんがん、がりがり、…うーーん、ボキャ貧の竜騎士07にはまともな言い方が思いつきませんね…。頭悪くてすみません…。
Post 255 (2005/04/07)[]
パッチシナリオの配布を検討してます
目明し編のお疲れさま会をパッチで配布すると言って、もう4月になってしまいました。
それでこの度、お疲れさま会というよりはスタッフルーム的な悪ノリ作品をちょっと書かせてもらいました。
八咫桜さんにテキストを送付しましたので、もしもうまくパッチにできるようでしたら、当HPにて発表したいと思います。
…あー、だいぶ品のない内容なので、拒否する権利がありますとだけ言わせて下さい(汗)
基本的に、主人公がKである時点でろくなノリにはなりませんね(汗)
Post 256 (2005/04/11)[]
コンシューマ化を迎えて
つい先日、アルケミストさんよりコンシューマ化についての発表がありました。
具体的な制作には入っていない段階なので、かなり早い段階での発表のようです。ですので、すでにβ版がテストプレイされているとか、遅くとも夏までには販売とか、そういう性急な話ではありません。
今後の進捗については、竜騎士07も見守りながら、ここに発表していきたいと思います。
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
コンシューマ化については、ある種の冒険であると考えました。
言うまでもなく、今日まで『ひぐらし』がやって来れたのは、「月姫」を始めとする先達の記してきた道筋があったからこそです。
そう言った先達の道筋がなければ、『ひぐらし』が今回のようになることは絶対になかったと思います。
実際、今日に至るまで様々なメディアとの接触の中で、TYPE-MOONさんが記してきた道筋が、どれほど心強く道を示してくれたかわかりません。
そういう意味においては、コンシューマ化は、『ひぐらし』が、初めて開拓して道を作る、未踏の領域に踏み入ったと言えないこともないかもしれません。
言うまでもなく、同人界にはたくさんの優良な作品がひしめいています。『ひぐらし』より優れた作品はいくらでもあると思います。
そんな素晴らしい作品が、今回『ひぐらし』が通っている道筋を辿り、次々と世に発表されたなら、同人界の端くれとしてこれほど嬉しいことはありません。
その時、竜騎士07の航海日誌が、そんな皆さんへの何かの助けになったなら。竜騎士07の冒険には意味があったことになるかもしれません。
以上を、この稚拙な作品をコンシューマ化されるにあたっての竜騎士07の胸中とさせていただければ幸いです。
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
追伸:
色々と忙しいようですが「罪滅し編」は大丈夫ですか、というお便りをたくさん頂いております。
竜騎士07にとって、新作制作に勝る仕事はありません。現在、頑張っています。
今回のフレデリカの詩を添付しますね。
もちろん、何の予告もなく変更される場合もありますのでご容赦を(苦笑)
Post 257 (2005/04/16)[]
罪滅し編の話
制作を不安に思われてる方もいらっしゃると思うので、夏の新作のささやかな話を書きますね。
昭和57年の悟史を前回あまり描けなかったので、何とか描きたいのですが、話の流れを単純にするためにエピソードを省こうか迷っています。
仮に省かれると、悟史の出番がごっそりとカットに…(苦笑)
でも、せっかく悟史も表情豊富な立ち絵があるのだから、登場させてあげたいなと思うのが親心です。
今年冬の皆殺し編(仮)でやるネタはもう概ね決まっているので、今回のシナリオでネタを出さないとお蔵入りになっちゃうし…。
『ひぐらし』という大きな物語も、残りの話数を考えればもう着陸態勢に入っているタイミングです。
シナリオの展開をスムーズにしつつ、ネタは全て取り込んでいきたい…。ここで使い残せば、お蔵入りになってしまいますからね…。慎重に設計しないといけないようです。
Post 258 (2005/04/22)[]
オヤシロさまって?!
昨日、コンプエースの「鬼晒し編」の次回第1話について、鬼頭先生と編集のHさんと打合せをしてきました。
「鬼晒し編」については、基本的に全話の簡単なプロットがすでにあるのですが、それを毎話ごとに細かく詳細を詰めていく形で今後進行するようです。
漫画の世界ではごくごく当り前な打ち合わせだと思いますが、自分勝手に作品を作ってきた同人な自分にはそれすらも新鮮です。
やはり、3人集まれば文殊の知恵とはよく言ったものですね。皆さんがそれぞれに自分のアイデアを出し合い、それを練りこむ過程はとても楽しいものでした。
というか、第1話の打ち合わせの段階から、もう単行本時の書き下ろしエピローグにまで話が及ぶなんて、エンジン全開な感じですね(笑)。原作者の立場ではありますが、どのように物語が展開していくのか、とても楽しみです。
さて、先日第1話を発表し先陣を切った、ガンガンパワードの「鬼隠し編」ですが、編集部の方からの電話では結構好評だったとのことでした。熱いペンで書いてくださった鈴羅木先生、本当にありがとうございます。それからアンケートを返送してくださった皆さん、本当にありがとうございます。
で、スクエニ編集部さんより聞かされて驚いたのは、『ひぐらし』に票を入れてくれた方の9割は原作未プレイらしいとのこと。ちょっとびっくりしました。
あと、先日、ワンフェス準備会さんより、夏のワンフェスの申請書が来ました。
同人誌の世界と違い、フィギュアの世界では、版権という意識がかなり厳密で、版権元が例え同人サークルであろうとも、企業とまったく変わらずに応対することになります。
ですので、ワンフェスで『ひぐらし』のフィギュアを作られている方は、皆、準備会を経由して当サークルの許可を得ています。
申請書には、申し込みサークル名と作るキャラクター名が書かれています。レナが一番多いですね。魅音と沙都子がちょっぴり。梨花がいない? みー。…なんて思ってたら、梨花を押しのけて不思議な申請が。
『オヤシロさま』
はい?!
ワンフェスに行きたいなぁと思う今日この頃です。
Post 259 (2005/04/30)[]
カプ投票がとても興味深いです
ちまちまとですが、罪滅し編を進めております、竜騎士07です。
さて、最近何気に興味深いのが、当HPで開催されておりますカップリング投票です。
皆さんの熱い思いだけでなく、純粋に、どのキャラクターがどういう場所に魅力があって、どう評価をされているかを掴むバロメータになります。
その意味においては、前回の人気投票以上にとても貴重なデータだと思います。
その中で興味深いのは、圭一&レナの健闘ですね。
人気投票では、このところレナ以外がメインのシナリオが立て込んだこともあり、振るわない評価だったのですが、カプになると意外な健闘を見せています。
その辺りを読み解くと、レナの魅力が見つけられるのかもしれません。
余談ですが、知恵先生がまた7位で強力な力場を発生していますね(笑)
彼女がもし埋葬●関の第3位という設定だったら、3位に力場が出来ていたのでしょうか(苦笑)
Post 260 (2005/05/10)[]
オマケシナリオについて
例のオマケシナリオですが、クリンナップを先日行なったばかりと思ったら、もう公開されておりますね!(BTさん、八咫桜さん、迅速な手配をありがとうございました)
さて、ご覧になられると分かるのですが、お疲れさま会という入室アイコンにこそなっておりますが、実態的には単なるオマケイベントの位置づけです。
ですので、これまでのお疲れさま会と違い、本編のシナリオとリンクしない内容になっています。
初めはこれまでのお疲れさま会のように、解説的なシナリオで考えていたのですが、今日までに大勢の方の目明し編感想を読み、いろいろな受け取り方があることを知りました。
その受け取り方を、お疲れさま会で無理に解説することで、狭めることもないのかな…と思い、お疲れさま会でなく、単なるオマケイベントとして作ることにしてみました。
単品のシナリオとしては問題ないと思いますが、目明し編終了直後に選択可能になるシナリオとしてはどうでしょうね。せっかくの余韻が台無しになるような気も……?(元々、そういう理由でお疲れさま会を端折ったつもりでした)
解では「お疲れさま会」と呼ばず、「オマケイベント」という位置づけにして、(全8話が実装されたら)全シナリオクリア後に入れるようになるオマケ室みたいな位置付けにしたほうがいいのかもしれません。
皆さんは、目明し編のあとすぐに罪滅し編に入るのと、その前にオマケイベントに入るの、どちらがいいでしょうか…?
こういうノリのオマケシナリオでも大丈夫でしょうか?
Post 261 (2005/05/13)[]
たくさんのご意見をありがとうございました
この度のオマケシナリオの位置づけについて、貴重なご意見の数々と熱の入った議論を誠にありがとうございました。
色々と考えた結果、今回のシナリオは、全シナリオ(第8話)終了後に追加されるオマケシナリオという扱いにしようと思います。
ですので、今度の夏に発表されるバージョンでは収録しない方向で行こうと思います。
現在、ちょっと本編のシナリオが頓挫中です…。本編のシナリオに打ち込めるように、他の仕事を全力で片付けて作業時間を確保するのも、また重要かもしれませんね。
…というのを言い訳にしていいかわからないのですが…、応援のメール等をくださる皆様、本当にありがとうございます。極力空いた時間に少しずつお返事をお返ししているのですが、なかなかその余裕が取れずにおります…。ですがお返事が出せずとも、全て拝見させていただいております。温かなお言葉や励ましに元気付けられています。
そんな竜騎士07ではありますが、どうか今後とも温かく見守っていただければ幸いです…。
Post 262 (2005/05/19)[]
ファウストのイラストについて
ファウストにて公開されましたが、この度、TYPE-MOONの武内さんと、互いに相手の作品のヒロインを描きあうという、貴重な機会を得ることになりました。
先方はレナを。竜騎士07は秋葉を書かせていただきました。
ご覧になられれば分かると思いますが……、武内さんのレナの迫力が素晴らしいですね。武内さんの絵に宿る独特の切れ味が素晴らしく、『ひぐらし』のレナではありますが、聖杯戦争にも十分参加できるような気迫と気品を感じさせます。
で、こちらは秋葉ですが…。月姫の秋葉オリジナルの高潔さがどうにも宿らず、申し訳ない限りです。ただ、月姫で一番大好きなキャラを存分に描けたという意味においては、出来は稚拙ですが、自分の精一杯の力で描けたのではないかと思っています。(TYPE-MOONの皆さんのご機嫌を損ねない出来であればいいのですが……)
何はともあれ、かなりの苦労をされて発表に漕ぎ着けた、講談社O編集長さん、本当にお疲れ様でした…。
Post 263 (2005/05/23)[]
罪滅し編をカリカリカリ…
八咫桜さんから、そろそろ気合を入れて執筆の速度を上げてほしいとのコール(悲鳴とも言う)があり、先週あたりから、ピッチを本格化しました。
まだまだギアを上げている段階で、何とか6月中には、目明し編の末期に至ったような「達観の境地」にたどり着きたいものです。
…当時の自分の回想によるならば、境地に達すると、食欲や睡眠欲などのあらゆる俗世の誘惑から解き放たれ、原稿の執筆以外の何も心配事のない、例えるなら足跡ひとつない地平線までの銀世界のような心境になるらしいです…。
ですが、確かその境地に至っても逃れられない欲が確か、尿意だったような…。生理現象なので逃れられないのは当たり前なのですが……、確か一時期、これすらからも開放され、尿道炎になりかけていたような…。
尿道炎になると、お手洗いに行っても一滴も出ないのですが、常に残尿感のある辛い状態となり、執筆への集中力がそがれやすくなります。
こうはなりたくないですが、そうなるくらいの集中力に早く至りたいと思います。
そういえば先日、八咫桜さんがほぼ演出の完成した「罪滅し編」第1日目を披露してくれたのですが、『ひぐらし』では初めての演出がいろいろと施されていて面白かったです。
それを見ていると、こちらの作業もがぜん、楽しくなり身が入ります。そんな竜騎士07の姿を見て、八咫桜さんもやる気が出るというようなことを言っていました。
互いががんばっている姿をたまには見せ合うのも、大事なことなのかもしれませんね。
互いの家でそれぞれに仕事を分担するSOHO的性格の強い同人ソフト制作では、とても重要なことのように感じました。
Post 264 (2005/06/02)[]
皆殺し編、祭囃し編もカリカリ…
罪滅し編の執筆の最中ですが、ここでちょっと作業を止め、残る2シナリオのプロット(という名のらくがきメモ)を作りました。
一応、頭の中では決まっている物語ですが、全体の物語の着陸態勢の確認ということで、昨晩まるまるをかけて書き出しました。
実際に書き出してみると、やはり曖昧だった点がより具体的になりますし、より演出も考えやすいものです。
そんなわけで、昨夜は頭の中では、「罪滅し編」のクライマックスから、そのまま「皆殺し編」、そして一気に「祭囃し編」まで行ってしまったわけで、まるで例えるなら、レンタルビデオを3本くらい借りて来て、一気に見まくった! というような感じですね。
罪滅し編も書き終わらない内から、早く祭囃し編のクライマックスを書きたくてしょうがないという不思議な心境です。
このモチベーションをうまく維持して、ガンガン書いていかないといけませんね。
……拙い物語に拙いオチですが、竜騎士07の精一杯を詰め込むつもりです。…がんばりますので、生暖かく見守っていただければ幸いです…。
Post 265 (2005/06/07)[]
当選しましたー
遅くなりましたが、夏コミ、無事当選いたしました。
3日目、西2ホール、あ-19a
「07th Expansion」です。
『ひぐらしのなく頃に』、第6シナリオ「罪滅し編」を発表の予定です。
新作が落ちて、竜騎士07の罪滅しイベントにならないか今から不安でなりまsな何をするーぎゃぎゃぎゃヴォンぐしゃ。
いよいよ、導火線に火がついた感じですね。気合を入れてがんばります。
Post 266 (2005/06/11)[]
荒らしについて
当サークルの名前を騙り、『ひぐらしのなく頃に』の宣伝のフリをして荒らすという、極めて悪質な荒らしが横行しているとの連絡を受けております。
当サークルでは、未承諾広告などと称し、不特定多数の方にバラまくような形での宣伝行為は一切行なっておりません。
また、攻撃ツールを使い、掲示板を攻撃するような行為も一切行なっておりませんし、また認めておりません。
荒らしのありました掲示板管理者さまには、申し訳ございませんが、それら全ての削除を依頼いたします。
とても悔しく、悲しい思いです。
おそらくはそういう思いをさせることが目的であろうと思うと、それはそれでなお悔しいのですが…。
ただ、竜騎士07よりも、直接の攻撃を受けた掲示板の皆さんや、その管理者におかれましてはさぞや悔しかろうと思います。本当に悲しいですね…。
Post 267 (2005/06/19)[]
急ピッチで進行中です
お陰様で「罪滅し編」は急ピッチに進行中です。
雑念などが徐々に消え、文字通り『ひぐらし』のことだけに集中できるようになってきました。
先日、中盤のヤマを打ったのですが、その時は久々に、目明し編執筆末期のような、銀世界的心境になりました。…この感覚が出てくるようになると、いよいよシナリオも佳境に入ってるなぁと感じます。
今回のシナリオは、雰囲気こそ普段のシナリオに似ているのですが、向かう角度が異なるのが特徴的かもしれません。『ひぐらし』ではありながらも『解』である、……そんな感じになればいいのですが。
もっともっとギアを入れ、テンションとペースを上げていく予定です。
余談ですが、今度はゲームの話でも。
大好きな東方シリーズの新作、東方花映塚の体験版がDLできるようになってましたので、遊んでみました。
今回は対戦STG! 下手くそな自分としては、プレイするより達人同士の対戦を観戦してみたく思いました。
東方世界はSTGでこそありますが、ある種の不思議の国のアリス感を楽しむのが目的なので、STGが下手でも面白いのがいいかもしれませんね。
Post 268 (2005/06/24)[]
予告編風
刻一刻と近付いてくる「惨劇の気配」。
誰が敵で誰が味方なのか。信じられるのは自分とたったひとりの仲間だけ…。
現在「罪滅し編」もいよいよ佳境に差し掛かってきました。
劇中に登場する彼らは近寄る終末の「気配」を感じるだけですが、『ひぐらしのなく頃に』という名の惨劇を、すでにもう五度も繰り返してる皆さんには、それは「気配」ではなく、着実に迫りつつある、未来の「事実」です。
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
でも、……三四さんを殺したことに、何らかの性急さを感じずにはいられなかった。私が理解していないだけで………「綿流し」を超える、もっともっと絶大なインパクトのある「宗教的イベント」が何かあるんじゃないだろうか……?
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
「……あぁん、ライターあるわ。出すんね。」
彼はポケットのライターを探り当て、火を灯した。
そして、わずかの灯りで照らし出されたその光景を、恐らく理解できなかったろう。
目と鼻の先に、大斧を担ぎ上げたそれが立ち塞がっているなんて……ッ!!
「…………ッッ!!!!」
ガツッ!!!!
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
もうすぐ終わる、どうせ終わる。
そう、ひぐらしのなく頃に。
ドーン。今夏ロードショー、当劇場にて上演予定。
まだ、あなたの罪がわかりませんか?
それこそが、あなたの罪なのです。
『ひぐらしのなく頃に』~罪滅し編~
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
今回の罪滅し編は、製作期間中にいろいろとばたばたしてしまって、全然作品について触れてなかったように思うので、ちょっと映画の予告風にしてみました。それっぽく見えるなら幸いなのですが…(汗)
今回のシナリオは、鬼隠し編と綿流し編の中間くらいの長さにしようと思っていたのですが、前話の「目明し編」が極めて長かったこともあり、このままの尺でいくと、急に短くなったように感じてしまうのではないかとちょっと危惧してます。ですので、少しエピソードの追加をしてシナリオを膨らましているところです。
もう本当にあと一月くらいしかありませんね!! がんばります!
Post 269 (2005/07/01)[]
クライマックス!
現在、「罪滅し編」の最終イベントのまさにクライマックスを執筆中です。
最終イベントとは、平たく言えば、その世界の「最後の一日」を指します。
こうして思い浮かべると……、いろんな「最後の一日」がありましたね(苦笑)
『ひぐらしのなく頃に』という作品は、最後に全体を見た時、単に怖いという話ではなく、喜怒哀楽といった、いろんな感情が楽しめるトータル的な物語になれたらと思っています。
その意味においては、前半の4話は恐怖や奇妙さがテーマのメインで、解の後半戦からは雰囲気が少しずつ変っていくようになればなぁと思っています。
前回の「目明し編」の最終日は、いわゆる泣きの方面だったのですが、今回の「罪滅し編」の最終日では、また違った方面でアプローチできるよう、描きたいと思います。
こういうと自画自賛なのですが、…今回の最終イベントは結構気に入っていますので、がんばって書き切りたいと思います。(期待はずれだったら申し訳ないです…)
あと、圭一くんの見せ場が結構多いのが特徴かもしれません。思えば……彼って「主人公」のはずなんですよね(苦笑)
単なる一人称のカメラ役に過ぎない扱いが多かっただけに、今回の圭一はようやく主人公らしくなったのではないかと思っています。
TIPSはまだですが、この土日で本編シナリオは完了できるかもしれません。この土日で勝負をかけます!(とかいって、超過しても許してください…)
Post 270 (2005/07/03)[]
本編シナリオ終了ー!
「罪滅し編」の本編シナリオとエピローグを終了しました。
一時期、少しシナリオが短すぎるかな…なんて思っていた危惧はどこへやら。終わってみたら「目明し編」とほぼトントンという結果でした。
あとは全体を読み直しながらTIPSの制作になります。
それが終わったら、立ち絵やジャケット絵などを描き、クリンナップで演出を加え、…まだまだ色々ありますね。
全体の仕事量を考えると、シナリオを打っている時って、案外楽しいもんです。本当に大変なのは、シナリオが終わってからの作業ですからね。
まだまだ修羅場の入口に辿り着いただけなのかもしれません。
今回のクライマックスはどうかなぁ…。今までとはまた毛色が違う内容なので、気に入っていただけるか不安です…。
(毎回、シナリオが完成する度に不安がっていますね…。たまには今回は自信作です、ご期待ください!くらいに言って見たいのですが、そんな自信はなかなか……)
Post 271 (2005/07/05)[]
ジャケ絵を描きました
おはようございます。三文欲しい竜騎士07です。
さて、昨日を一日かけて今回のジャケ絵を描いてみました。「罪滅し編」はある意味、レナ編とも言えるので、レナがかっこいいようにデザインしてみました。個人的には賑やかな雰囲気でいい感じではないかな…と思ってるのですが、いかがでしょうか。
あと、左上にあるのは、ジッポライターです。…竜騎士07は煙草を吸わないので、かなりいい加減な描写なのですが、それっぽく見えてくれると嬉しいです。炎の表現が、だいぶ試行錯誤なのですが、…いかがでしょう。エアブラシと指ツールでごしごしやりました。
ぱっと見てノベルっぽくないですね(汗)。何だかアクションゲームっぽい感じです。
でも、久しぶりに描いた絵にしては、個人的に気に入ってる仕上がりになったと思っていますが、いかがでしょうか…?
Post 272 (2005/07/10)[]
細々とした作業をやっています
新規追加の立ち絵関係を何とか片付けました。
(まだ若干漏れがあるかもしれませんね。これを書いてる時点でも1つ思い出したくらいなので…)
やはり、こんな作業でも慣れがあるもので、毎回、約半年のブランクが空く割には、回を増すごとに(画力という意味でなく)要領がよくなっていくのだから不思議なものです。
特に、昔作った画像やパーツほど、その場限りないい加減な作り方をしていて、苦労します。中でも、メインヒロインは一番最初に作られたこともあって、ファイルやレイヤーが滅茶苦茶で非常に大変です。中には、寝惚けてセーブしてしまったのか、レイヤーが圧着されてしまっているものもあり、色々と苦労しました…。
あとは、タイトル画面周辺のシステム関連のパーツを作らないといけませんね。今回は一応、目明し編と罪滅し編の2つが選択できるので、またシナリオセレクトモードを作らないといけません。
演出的なパーツも結構用意しないといけませんね。
あと、注意書きも付けたいです。
「『ひぐらしのなく頃に解』は、「ひぐらしのなく頃に」の後編です。収録のシナリオは、「鬼隠し編(体験版)」「綿流し編」「祟殺し編」「暇潰し編」をクリアしていることを前提にしております。未プレイの方は、先にそちらをプレイされますようお願いいたします。」
…こんな感じかな…?
あと…ずいぶん前からですが、修羅場モードに入り、現在、メールなどのレスポンスが急激に悪化中です…。
うううぅ、本当にすみません…。
Post 273 (2005/07/13)[]
ボタンだけは先に…
色々と細々とした作業中です。
昨日からいよいよクリンナップ作業に入りました。
今回は目明し編に比べると、対話シーンがとても多く、その文、クリンナップには時間がかかりそうです。
印刷所の都合もありますし、やはり最後の方は、ゆとりがどれだけあるかでミスの発生率が変わってきます。早め早めの進行を心がけたいと思います。
いつも思うのですが、…選択肢すらないノベルでもこれだけエラーに気を遣うのだから、アクションゲームを作られているサークルさんなんかは、さぞやエラーチェックが大変なんだろうなと思います。
添付画像は今回のシナリオセレクト画面です。
どうせいつか必要になるわけなので、早々と皆殺し編、祭囃し編のボタンまで用意されています。
この画面のように4つシナリオが並ぶのは順調なら来年の夏コミ…。(落とさなければですが(大汗)
夏コミが終わっても、気を緩めることなく、次のシナリオへモードを切り替えていくことが肝要なようですね。
まだまだがんばっていきたいと思います。
Post 274 (2005/07/14)[]
裏ジャケもできました
裏ジャケットも出来ました。
基本的に「解」を手に取られる方は、「ひぐらし」がサウンドノベルということをご存知だろうと思い、いつもなら劇中の画面を細々と貼り付けるところをバサっとカットしてみました。
大胆にいじった割には、文字のレイアウトはいつもの通りなので、そんなに違和感がないのが不思議です。
あと、今回の新立ち絵キャラをシルエットで配置してみました。
シルエットだと、何だかものすごく怪しくて重要そうに感じますね。でも竜騎士07は、サウンドノベルは弟切草から入ったので、シルエットってあまり違和感がなかったりします。
シルエットには、表情すらも想像させるところがありますので、怖いシーンで上手に使えば、どんな手書きの絵よりも怖さが出せるかもしれません。
ただ、怖がらせることはできても、安心させたり笑わせたりすることは難しく、その後、サウンドノベルがホラー以外に門戸が開かれて以降、廃れてしまっているのが現実のようです。
そのシルエットで、いわゆるHさを追求した「かまいたち2」のピンクシナリオはある意味、最後の冒険なのかもしれませんね(笑)
== Post 275 (2005/07/16)==
<poem>
クリンナップ作業中です
実際のゲーム会社さんでは何と呼ばれているのかわかりませんが、当サークルでは、テキストに演出を加えたり調整したりする工程をクリンナップと呼んでおります。
現在、まさにこの作業中です。
この作業の中で特に大きなウェイトを占めるのが、音楽や効果音の選別だったりします。
何しろ文章力の足りない作品なので…、せめて音楽による演出の助けを借りたいところでして…(汗)
まだクリンナップは折り返しにも入っていない段階だと思いますが、全力で進めていきたいです。
今回はイベントと同じ日にショップさんでも取り扱っていただけるよう調整中です。その関係で、マスターアップ以前から取扱日が決まっており、これまで以上に、遅れましたごめんなさいでは済まされないですね…。
一日も早いマスターアップが、ゆとりあるプレスと納品につながります。輸送は当然、陸路なので、最悪の場合、プレス工場から遠く離れている地方では納品が1日遅れる…なんてこともあってしまうかもしれません。そうならないためにも、一日でも早くマスターアップしプレス工場にデータを送らないと行けませんね…。がんばらないといけません。
もう何度も経験してきた修羅場ですが、やはり何度経験してもある種の緊張感は拭えませんね…。
クリンナップに関わっているスタッフもすでに満身創痍ですが、まだまだ油断せず気合を入れていこうと思います!
Post 276 (2005/07/21)[]
泥のように眠り…
07th第7師団はマスターアップを今週末に設定し、全将兵は一丸となって進軍を続けていた。だがこの時、第7師団司令官竜騎士07(当時)は補給線の確立を見ぬままに作戦を強行。犠牲者中、餓死者が戦死者を上回るという、近代戦史にあるまじき大失態を招くことになる…。
もはや最寄の食事ができる場所は行き尽くし、弱った胃はカップラーメンも受け付けない。
いや、…目明し編の修羅場の時にですね、デ●ーズのメニューはほとんど制覇しちゃったんですよね…。あれから半年以上、経過しているにも関わらず、デ●ーズのメニューにいきなり食傷を感じてしまうとは思わなかったです…(汗)
あと、やはりジワジワ蓄積する睡眠不足が体を蝕みます。
本来の睡眠時間では足りず、仮眠と称して横になったまま日付変更線(24時)を超えてしまうこともしばしば…。すると、時間を無駄にした分がんばってしまう。すると本来の睡眠時間が削られ…。悪循環ですね…。
でも、この修羅場もまた、年に二度しかないコミケの名物であります。残り数日間の修羅場を存分に満喫したいと思います。
と、ここまで前書きを書いて何が言いたかったかというと…。
寝過ぎたー!! 今からちょっとでもがんばります(汗)
Post 277 (2005/07/22)[]
寝過ぎたー!
ちょっと軽く仮眠のつもりが…起きてみれば午前5時!
あはは、何だか早起きでお得な気分……、どころか寝過ぎですね(汗)
でもお陰で、頭は久々にしゃっきりします!
早起きの分で少しでも作業しますー!
お陰様でクリンナップもかなり終盤に入ってきました。
やるべき内容は見えていますが、量が少なくない。あとはひたすら戦うのみ! そんな感じです。
今回は色々と実験的な演出が取り入れてありますので、調整には色々と時間がかかりますが、ちょっとでも変った雰囲気が楽しんでいただければ幸いです。
この修羅場が楽しめるのもあと数日…。気合でがんばります!
Post 278 (2005/07/27)[]
マスターアップしました
お陰様で「罪滅し編」を無事、マスターアップすることができました。
全スタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした! 八咫桜さん、本当にお疲れさま! バイク事故には気をつけてー! BTさん、本当にお疲れさまでした! 子どもはお酒を飲んではだめなのですービビビ(笑)
その他の全ての方も本当にお疲れ様でした!
今回の「罪滅し編」ですが、お楽しみいただける内容であることを祈るばかりです。
執筆中は、直前のシナリオの「目明し編」の評価が良かったこともあり、非常に重圧だったのですが、書き上げた今となっては、目明し編とは違うシナリオとしての個性を出せたのではないかな……等と考えています。
でも、結局のところ、そういう評価はプレイして下さった皆さんにしか下せませんよね。審判の日まであと数週間くらいでしょうか。首を洗って待とうと思います…。(毎回そうですが、執筆終了後はいつも自身がなくなってナーバスになりますね…)
さて、……あとはお詫びです(汗)
クリンナップ作業のため、八咫桜さん宅に詰め込んでいたこともあり、自宅に戻らなかったためメールがたくさん…。
中には急ぎのものもありました。遅れて本当に申し訳ございません。今、お返事をしております…。
Post 279 (2005/08/01)[]
宇宙戦争とスターウォーズ
マスターアップ後に、夏休みの意味で映画を2本見てきました。
やはり、修羅場が長く続くと、頭では修羅場開放を理解していても、体の興奮が落ち着かなくて、なかなか日々の体調に戻れないものです。
なので、自分の体に修羅場明けを理解させる意味で、映画を2本立て続けに見るという荒技をやりました(苦笑)
1つは定番のスターウォーズ(エピソード3)。もう1つは、トムクルーズ主演の宇宙戦争ですね。
スターウォーズは皆さん、ほとんどの方がご覧になられていると思うので、宇宙戦争の方の話をしますね。
宇宙戦争の原作は、ラジオでゲリラ放送し、本当に宇宙人が攻めて来たと勘違いして全米にパニックが起こったとまで言われる伝説的な作品です。(この、ラジオでゲリラ放送という手口がとにかく伝説的です)
ストーリーそのものは、インディペンデンスデイ等でお馴染みの、予告なき宇宙人の突然の侵略、どうする人類! という非常にオーソドックスな内容です。
娯楽映画としてはインディペンデンスの方が痛快だったと思います。最後には人類は敵の弱点を見つけ、全人類で一大反攻作戦を実施! 巨大円盤を撃墜して人類万歳! となる映画でした。主人公が大統領や戦闘機パイロットであったこともあり、宇宙人vs人類の戦いの構図が明白でしたので。
そこへ行くと宇宙戦争は、戦争という単語が使われている割には、実は戦争にすらなりません。宇宙人の兵器が圧倒的過ぎて、人類にはまったく太刀打ちできないからです。(敵にシールドがあって人類の兵器が通用しないというのはインディペンデンスと同じです。ただし、宇宙戦争ではそれを破ることは叶いません)
主人公が逃げ惑う民間人であることもあり、全編のほとんどを、宇宙人の容赦なき攻撃とパニックから逃げ惑うことにシーンを割きます。
人類が果敢に反撃するシーンはほとんどなく、むしろ、宇宙人が人類を文字通り虫けらのように虐殺していく中を紙一重で逃れていくシーンの連続です。そのシーンの数々はなかなかに過激で、昭和中期のパニック映画全盛期の洗礼を受けていない若い世代には、かなりショッキングなシーンの連続かもしれません。
そう、これは戦争映画ではなく、パニック映画だったのです。いや、それどころかホラーなくらいに。
ジャパニズムホラーが台頭する現代において、大抵のホラー映画は飽きたとおっしゃられる方は、気分転換にご覧になられて見てはいかがでしょうか。
祟りだ呪いだで、生き死にするのはせいぜい数人? そんなホラーはこの宇宙戦争というホラー映画では霞むに違いないでしょう。わずか2日で世界が崩壊直前になるほどの大虐殺が起こるのですから。
何事もないはずの日常の中に、突然宇宙人が襲来して、無差別に町々を蹂躙していく恐ろしさ。惨たらしい虐殺のシーンの連続です。
怪光線で人々は次々と塵に変えられる。地表は怪しげな菌類で覆われ始め、人類はそれらの肥やしとして、生け捕りにされた人々は体液を全て抜き取られて辺りにブチまけられる。
動く車を求めて人々は群がり、我先に逃げるために同胞の足を引っ張る人類の醜さ。とにかくとにかく、それら全てが恐ろしい。
竜騎士07の最大の失敗は、インディペンデンスデイみたいな映画だと期待して見てしまったことですね…。(いつ人類が宇宙人に反撃するのか、そればかり楽しみにしてしまっていました…)
これから見ようと思われている方は「パニック映画」だとよく理解してから見るようにしてください。きっと楽しめます。
口直しに見たスターウォーズは、まぁさすがの出来でした(苦笑)。シナリオの帳尻あわせに苦労したんだろうなぁ…というか(笑)。でも映像の美しさはさすがですね。
Post 280 (2005/08/04)[]
メールお返事~
罪滅し編の執筆で、音信を閉ざしていたお仕事メールのやりとりをやっております。
好き放題かける自分の執筆に比べると、お仕事メールのお返事の方が、例え文章量的にはわずかでも疲れるから不思議ですね(苦笑)
最近は竜騎士07の返事が遅いことを見破ってきて、電話で直接お問い合わせしてくださる方が増えてきました。
何だか今日は4~5件くらいお仕事の電話があったような(苦笑)
……あははは、…ごめんなさい。私の返事が遅いからこういうことになるんですね。もっとしっかり早くお返事をするようにします。本当にすみませんんん(泣)
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
ものすごい久々にPS2のゲームを買いました。
「影牢2」と「マーセナリーズ」です。
「マーセ」は洋ゲーということもあり、予備知識なしの冒険購入。クソゲー上等と思って買ったら意外に面白かったのでびっくりです。
内戦中の朝鮮半島が舞台(!)というとんでもない設定にもびっくりでした。ジャケ裏に、「北の独裁者を倒せ」みたいに書いてあったので、てっきり敵はソ連軍で、カザフ辺りの共和国が舞台だと思っていたので、かなり驚きました…。
北朝鮮という内戦地帯に、中国軍・韓国軍・国連軍がそれぞれの思惑で干渉しているという生々しい設定です。
国連軍のヘリが墜落したので生存者を救出せよ。現地には北朝鮮の部隊が10分で到着…。そんなミッションに挑み、生存者を救出して敵の装甲車を奪い大暴れ! 大手を振って帰還しようと思い、韓国軍が制圧中の空港を通り抜けようと思ったら、韓国軍の精鋭に猛攻撃を食らい秒殺。…えーー! どうして味方を攻撃するのー! って思ったら。…あぁ、北朝鮮の装甲車でしたもんね。攻撃されて当然でしたね(大汗)
なのでリトライ時には、敵地を脱出後、ちゃんと敵の装甲車を降り、生存者たちと徒歩で街道を歩き続け、韓国軍の偵察車両にヒッチハイクで拾ってもらい生還しましたとさ。
さて問題です。
生存者3人に主人公が1人。そこに運転手が1人の4人乗りジープが通りかかりました。どうやって4人は乗車したでしょう?
……………むぅ、やっぱり韓国軍に攻撃されても仕方なかったかもですね(大汗)
え? 「影牢2」?
まぁ、一度は解きましたよ? えぇまぁ、面白かったですよ…? でも…シナリオは「影牢」の方が好きだったかなぁ…。
Post 281 (2005/08/10)[]
色々と忙しいですね…
罪滅し編の修羅場も終わり、のんびりと夏コミを待てる期間……、なんて甘い妄想はいつの間にやらあっさり打ち砕かれ、色々と忙しい日々を送っております。
八咫桜さんも炎天下のお仕事、本当にお疲れ様です。BTさんも、日々ますますに業務の膨らむHPサイト管理を本当にありがとうございます。
プレス工場さんの方でも無事、発送の準備が進んでいるようです。関西美術印刷のKさん、いつも本当にありがとうございます。皆さん、同人ソフトのプレスならぜひ関美さんへドウゾ(PR)
さて、今回のコミケでの頒布なのですが、すでにショップさんで予約等を取り扱われていることもあり、今回はそんなに多くは搬入しない予定です。
あと、一部のショップさんにオマケとして作らせていただいた「れなぱん下敷」が少しありますので、それをオマケに付けられないかと思っております。(オマケですので、品切れ時はご容赦ください…)
下敷オモテのプレビューを付けておきます。
例によって、画力のない下手くそなもので申し訳ないです…。ちょっとしたオマケになればいいのですが。
Post 282 (2005/08/11)[]
アニメ化告知について
本日、正式に告知がありましたので、こちらでもご紹介させていただきます。
応援してくださる皆様方のお陰で、この度『ひぐらしのなく頃に』がアニメ化となることになりました。
もちろん、原作者としてこれは望外の喜びですが、同時に期待に応えられる作品になるよう、努力していかなくてはならない重責も感じています。
ではありますが、何しろ竜騎士07はアニメの専門家ではなく、一介の同人作家に過ぎません…。
もしもお助けいただけるなら、当HPの掲示板等にてアニメ化に際しての期待や要望、ご指導などを賜れますととても嬉しいです。
今日の『ひぐらしのなく頃に』という作品は、竜騎士07がひとりで作り上げた作品ではなく、応援してくださる皆さんと作り上げてきた作品だと思っております。それはアニメ化についても同じです。
例えば、さっそくレナレナ掲示板にて、ドラマCDと同じ声優さんを希望するというお声をたくさんいただいております。
ですので今後、この点についても強く要望していくつもりです。
告知はなされましたが、まだまだ決めていかなければならないことはたくさんあります。
そういう岐路の度に、どうすれば皆さんに楽しんでいただける作品になるか慎重に選択をしていきたいと思います。
その道しるべを、どうか皆さんにも指し示していただければこれほど嬉しいことはありません。
何しろ、まだまだ始まったばかりの話です。
私も一個人として、一体アニメ化がどのような手順を踏んで実際の放映に至るのか、興味は尽きません。
その辺りについても、この制作日記上で今後もお知らせしていこうと思います。
アニメについては、原作を応援していただける方には当然ですが、原作をご存知ない方がご覧になっても理解できる内容になるよう努めたいと思っています。
(原作のエピソードを全て再現しようとする余り、駆け足気味になっているアニメは何だか悲しく感じるので…)
まだまだ未来の話ですが、素晴らしい結実を迎えられますよう、皆さんと一緒にがんばっていきたいと思います。
どうか色々なご意見をお聞かせいただければ幸いです。
Post 283 (2005/08/15)[]
【緊急】 目明し編お疲れ様会パッチについて
おはようございます、竜騎士07です。
昨日は皆さん、本当にお疲れ様でした…!
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
さて、取り急ぎご連絡があります。
今回のバージョンで、
目明し編にお疲れ様会(圭一や詩音が妄想罰ゲームを考える内容のもので、今年の4月頃からHP上で配布していたものです)が無いのは仕様です。
くれぐれも、「目明し編お疲れ様会パッチ」を、今回の「罪滅し編」に当てないようご注意下さい。
当てるとセーブデータが使用できなくなる等の不具合が発生します。
どうかご注意をよろしくお願いいたします。
ご迷惑をお掛けした皆さんに本当に申し訳なく思います…。
Post 284 (2005/08/21)[]
猫とサイコロと並行世界
サイコロの出目が1~6までであることはどなたでもご存知のことと思います。
サイコロを振り、何の目かを予測することは事実上不可能ですが、2つ同時に振れば合計が7の目の確率がもっとも高く、4つ同時なら14の目の確率がもっとも高いことが理屈で理解できます。
この時、立ち帰る原点が、1つのサイコロを振った時の平均値はいくつか、という問題です。
前述の、もっとも確率が高く出る目はいくつかという問題になります。
『「3.5の目が出る確率」がもっとも高い』
そう導き出す方が少なくないと思います。
ですが、サイコロの目は1~6までしか存在しません。
つまり、3.5の目などありえないのです。3.5という目が刻まれたサイコロは、おそらくどこにも売っていないでしょう。
何度も振れば、3.5に近付くと反論される方もおられるでしょうが、それは「“複数”のサイコロを振った場合の平均値」のことであって、「“ひとつ”のサイコロを振った場合」を示すものではありません。
ひとつのサイコロが出る目は「1~6」であり、どの目が出る確率も等しく“同時”に存在しているのです。
つぼ振り博打のように、不透明なコップの中にサイコロを1つ入れてガバっと伏せた瞬間。コップの中のサイコロは“いくつの目”を出しているのか。
3.5、と言いたいところですが、3.5の目などサイコロのどの面にも刻まれていません。
ということは、1~6までの6通りの「世界」がコップの中に伏せられているのです。
この1~6までの6通りの世界が同時に存在する仮説を量子力学の世界で「並行世界説(エバレット解釈)」と言います。
※ここで言う「並行世界」は、同時に存在する「確率の世界」であって、月の裏側にはもう1つ地球があって、IFの世界の私たちが生活している…というようなSFを示すものではありません。
(つまり、サイコロの目が6通り出うるのだから、この宇宙には6つの地球が存在する、という意味ではないということです)
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
さて、ここまでを踏まえた上で、以下のお話を聞いてみてください。
ここは学校。今は昼休みです。
あなたはのんびりと昼下がりを楽しみながら、教室内を眺めています。
ふと見ると、1人の意地悪な生徒がサイコロを1つ持ち、気弱そうな生徒に声を掛けていました。
「このサイコロを振って、1~3なら俺の勝ち。4~6なら君の勝ち。勝った方に敗者が1000円払う博打をやらないか。勝負は1回きり。負けた方は教室を出て行く」
払えなくもないが、払いたくもない微妙な額です。
気弱な生徒は、確率は五分五分だし、一度だけならいいかと思い、その博打に挑戦します。
出た目は「1」。気弱な生徒は、公平な確率のゲームに負けたのだから仕方がないと諦め、1000円を払い教室を出て行きます。
やがて、勝った生徒は、同じ博打を別の生徒に持ちかけます。その生徒も、一度だけならいいかと思い挑戦します。
ですが出た目は「1」。
公平な確率の博打に負けたのだから仕方がない…。負けた生徒は不運を嘆きながら1000円を支払い、教室を出て行きました。
このサイコロの男は、その後、あなたの目の前で何人にも声を掛けて同じ博打を挑み、全て「1」の目で勝利していきました。
負けた生徒は二分の一の確率に負けたと信じています。(勝ち負けの2通りの並列世界があると信じている)
しかし、それを脇で“何度も繰り返して見ていた”あなたは、そのサイコロが「1」の目しか出さない「必敗のサイコロ」ではないかと疑い始めます。
この時点で、並列世界は粉みじんに吹き飛びます。
勝ちの世界が始めから用意されていないからです。
つまり、公平なサイコロだったなら「勝って1000円もらえてラッキー!」な世界と「負けて1000円取られてがっかり」な世界の2つが並列世界として存在し、挑戦した生徒は、「勝ってラッキーな世界に行きたい」と願ったはずです。
量子力学の世界は、この「ラッキーな世界」を二分の一の確立で存在すると説明しますが、結果が出た後に“それが公平な確率であったか”立証することができません。(負けた生徒がそのまま退場するというルールのため)
しかし、あなたは勝負の結果に関わらず教室に居残り続け、この1回だけしか挑めないサイコロ賭博を“複数回”観測しました。
挑めば必ず負ける博打なのですから、このゲームを複数回観測することは、「この博打のルール世界」では“ありえないことなのです”
(量子力学世界における観測者は、時に“物理法則の外側”に位置しています)
結果、あなたという「ありえない存在」は、このサイコロの公平性に疑問を抱くことが出来ました、………というお話。
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
つまり、「6」が出れば幸せになれると信じる並列世界の無数の少女たちが、みな一斉にサイコロを振り、全員が6以外の目を出して途方に暮れるているのです。
それを、「この世界の法則の外側から観測」できる存在である“あなた”だけが、「ひょっとしてこのサイコロは、6の目だけ出ないように“悪意ある何者か”が細工しているのではないか」、と疑うことができます。
この時、あなたという観測者だけが、少女に6の目を許さない“悪意ある何者か”の存在を「推理(知覚)」できるのです。
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
あなたという観測者はすでに、『ひぐらしのなく頃に』という並列世界をいくつも見てきました。
まったく同じ設定の世界なのに、ほんのちょっとしたすれ違いやイベントで、物語が多岐に分かれていくことをすでに充分観測しているはずです。
圭一が殺人鬼になる確率が少なからず存在しますが、必ず殺人鬼になるわけではありません。詩音などが殺人鬼になる可能性もあります。(圭一が殺人鬼になるのが必然だったなら、全てのシナリオでも殺人鬼となったはずですが、実際にはそういうことはありませんでした)
それは同時に、「この環境には確率論で殺人鬼が発生する」サイコロの存在を暗示します。
そんな中、いくつシナリオを繰り返そうとも常に同じ末路を辿る富竹と鷹野の存在は正反対で、「公平であるべきサイコロの確率に、強い悪意が介入している」ことを暗示させます。(つまり、この2人を綿流しの当日に殺さなければならないという強い悪意の存在の知覚です)
雛見沢大災害は最たるもので、劇中世界では偶然の重なった天災だと考えられていますが、観測者であるあなたは、「時に発生せず、しかも災害の日時が並列世界で重ならない不審」を観測しています。
もちろん、祭り当日の降雨確率と同じように、悪意の混じらない乱数確率だと切り捨てることも可能です。ですがもし、富竹と鷹野を殺そうという強い悪意と同じような存在を仮定できるなら、イカサマ的なサイコロの存在を知ることができるでしょう。
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
さて、前述のサイコロ賭博でクラスメートから1000円を巻き上げるイカサマ男の腕をあなたは捻り上げます。そしてサイコロを奪い取り、イカサマが仕込んであることを看破するでしょう。
そのイカサマサイコロが、いかにして「1」だけを出しているのか。…中に重りが仕込んである? 角が丸く削ってある? それともサイコロの振り方に秘密が?
それを議論することもまた楽しいことですが、取り合えず今回ご紹介しました「並列世界」の考え方からは、外れる議論なので、ここでは割愛することにします。
さて、この度ご紹介しましたお話は、量子力学の世界ではお馴染みの知名度の高い難問「シュレーディンガーの猫」を竜騎士07の拙い文章力でご紹介したものです。
「箱の中の猫は、生きているか。死んでいるか」
皆さんの前には、生死不明・確認不能な状態の「猫の入った箱」が用意されています。
この箱の中には、生きた猫と死んだ猫が「生きながら死んでいる状態で同時に」眠っています。
中の猫の生死を議論するのも楽しいし、生きているならどのようにして、死んでいるならどうしてなのかを議論することもとても楽しいと思います。
この箱の中には元々猫などいない、出題者の引っ掛けであるという答えも、ひょっとすると量子力学の世界に波紋を投じかねない新説になるかもしれませんね。(在ると思うから存在する。禅問答ですね)
『ひぐらしのなく頃に』という作品には選択肢がなく、干渉ができません。
それはシュレーディンガーの猫の箱を、実際に開けて中を確かめることができないのと同じです。
『ひぐらしのなく頃に』という物語もやがて幕を下ろします。それは猫の箱の中身を皆さんに見せるということです。(Xファイルなどのように、箱ばかり見せて中身を見せないエンドもありますがね…)
見せて答えがわかった瞬間に、全ての確率と想像は収束(終息?)し(コペンハーゲン解釈)、エバレット解釈の並列世界は全てその意味を失います。
つまり並列世界を渡り歩く冒険の旅は終わってしまうということです。
中の猫が生きていたなら、どうして生きていたのか。死んでいたなら、どうして死んでいたのか。
物語の最後、冒険の旅が終わった後にはそれを描くことになるでしょう。この時点で物語は冒険譚ではなく、エンターテイメント(過程と結果の傍観)になっているのです。
この度は、無粋であることを覚悟の上で、『ひぐらしのなく頃に』の遊び方の1つをご紹介させていただきました。
非常に長文な上に、まとまりのない滅裂な文章になってしまったことを申し訳なく思います。
つまり、竜騎士07が何を申し上げたかったかと言うと、
「量子力学上、観測者の存在が超常の存在であったとしても、物理学を否定することにはならない」
ということです。
つまりそれは、………「1」が出続けるサイコロのイカサマで勝ち続ける男をずっと見ていたあなたが、放課後に、1000円を巻き上げられた生徒たちに襟首をつかまれるのと同じことなのです。
「お前が、『1』が出続けるように超能力で操作していたのだろう。」
「な、何を言ってるんだよ…! ボクは“見ていただけ”なんだよ!」
1回負けたら退場しなければならない、ルールの外側からね? …くすくすくす。
Post 285 (2005/08/22)[]
全体構成って難しいですね
アニメの全体構成(原作のどの部分を何話かけるかなどの配分)について、校正の望月さんの意見を拝見しました。
先方の提案は基本的には、アニメの尺の中で窮屈にしないためには、不要な要素を切り落としていかなくてはならない、その為、例えばココのココは削除が可能ではないか……という感じでした。
原作者という立場からすると、この「削除」という言葉にはついつい耳がピンと立ってしまいそうになります。
(ついつい、「いえいえ、そのシーンはどこそこ誰々の心情を表現するためには絶対に必要で…」などと言い訳染みたことを言いそうになってしまいます)
ですが、先方はこれまでの経験則に従い、アニメとして無理のない尺に縮めるために、「原作の雰囲気に支障のない範囲で何とかゆとりを持たせたい」と考えて苦慮されているわけです。
実際、原作も竜騎士07が勢いで書いた未整頓の文章の山なわけで、メスを入れないことが即ち美徳であるはずもありません。
変に子煩悩になってしまい原作を固持しすぎると、結果的に駆け足な作品にしてしまうこともあるかもしれません。
それを避けるためには、原作者などという偉そうな下駄を脱ぎ、よい作品(アニメ)を作るために真摯な姿勢であるべきだなと思いました。
原作→アニメ、ではないんですよね。原作→(変換)→アニメ、なんですよね。
原作者としてどういうところを頑張ればいいのか、頑張りと勘違いしてどういうところを意固地になってはいけないのか、その辺を少しずつ勉強していこうと思いました。
Post 286 (2005/08/22)[]
皆さん、たくさんのご感想をありがとうございました
もっと早くに書くべきでした、すみません…。
皆さん、これほどまでにたくさんのご感想をありがとうございました。
また、一時期は弱気になってしまい、ご心配をお掛けして本当にすみませんでした。
ですが、色々な意見を多方向から拝見でき、今回はこれまでの執筆の中で一番勉強になりました。
ご好評は、よりその長所を伸ばそうとする頑張りにすればいいし、ご批評は、何くそ次を見てろー!というバネになります。
とにかく、自分が自分の作品にかける情熱というものをもう一度見直すいい切っ掛けになりました。
「皆殺し編」を、思いっきり書ききろうと思います!
思えばこれまでの6話、色々な味付けで発表してきました。
第7話も、再びこれまでのシナリオとはまったく違う味付けになるよう吟味していきたいと思います。
これからもこれまで以上にがんばりますので、生暖かく見守っていただければ幸いです。皆さん、ありがとうございました。
Post 287 (2005/08/23)[]
知恵先生はカレーを食べられるに違いない…!
昨夜、アニメ化のプロデューサーさん、監督さんとお話する席を設けていただきました。
お酒の席だったこともあり、とても砕けた雰囲気で色々とお話させていただきました。
作品に対する具体的な話はほとんどしませんでしたが、今後のコミュニケーションのためにもとても大切な意義があったと思います。
収穫は、監督さんが無類のカレー好きであることが判明したことでしょうか(笑)。そういうお話を聞きながら、竜騎士07の脳内では知恵先生が小躍りしていました。
Post 288 (2005/08/24)[]
ドラマCD台本監修中
ドラマCD「綿流し編」の台本の監修締め切りが明日なので、現在バリバリと内容を確認させていただいています。
『ひぐらしのなく頃に』という作品はシナリオ毎に雰囲気が違うように作っている(つもり)なのですが、今の目で見てみると「綿流し編」が何だかとても新鮮です。
「綿流し編」のシナリオを打つとき、雰囲気として頭に浮かべていたのは、「八墓村」や「魔女たちの眠り」などのような閉鎖的寒村の中のコミュニティでした。
そのためか、「綿流し編」の中で一番イメージ通りに書けたと思っているシーンは、実は、沙都子と梨花が失踪した後、魅音が仕切って村人たちが夜の村を探し、その後、境内で婦人部が炊き出しをしてくれた味噌汁をすする…。そこへ大石たちがやって来て…。という、この部分だったりします。
…おっと、余談が過ぎました。監修作業に戻ります。
Tさんごめんなさい、ちゃんと締め切りには間に合わせますよーー(大汗)
Post 289 (2005/08/27)[]
コミックの先生方とお会いしました
今日はスクエニさんのお取り計らいで、ガンガン系3誌で連載されている先生方との懇親の席にお呼びいただきました。
こちらからは竜騎士07以下、八咫桜さんBTさんで3人。鈴羅木先生(鬼隠し編)と鈴木先生(祟殺し編)の2人。それから編集部から5人がいらっしゃっての賑やかな席でした。
先生方は、お仕事やお住まいの関係でなかなかお会いできませんので、こうして設けていただける機会はとても貴重です。(編集部の皆さん、本日はありがとうございました)
竜騎士07は、ついつい会合を設けると、事務的な打ち合わせに終始してしまう悪いくせがあります。
コミュニケーションを円滑にすることを目的とした、仕事抜きの席を設けることも大切だなと思いました。
当サークルも今度の日曜日にそういう席を設けるつもりです。
思えば『ひぐらしのなく頃に』という作品を発表する上で、少なからずの方々にお世話になっています。八咫桜さんがいなければサウンドノベルは作れませんし、BTさんがHPや様々な雑務を引き受けてくださるからこそ執筆に専念できます。そういう意味で言えば、他にもたくさんの方にお世話になって、執筆に専念できる時間をいただいているわけです。
そんな皆さんに感謝する席を、もっともっと設けなければいけないな…。そんな当り前なことに気付かされる日でした。
関係者の皆様、本日はありがとうございました…!
Post 290 (2005/08/28)[]
2つ仕事を終わらせました
マスターアップ以降、8月中は結局忙しく、スケジュールに流されるままに今日を迎えてしまいました。
外注でお引き受けした仕事があり、8月末までに終了させたかったので、何とか今日、終わらせました。
竜騎士07は基本的に、マルチタスクに弱い人間で、複数の仕事が同時に存在すると、仕事の総量以上に能率が悪くなってしまう悪い癖があるようです…。
そんなわけで、仕事が2つ終わり、久々に頭が不安から解放されてスッキリした気分です。
ちなみに仕事の内容は、絵と文章でした。
絵の方は、ずいぶんと珍しい方面の方からのオファーだったので、『ひぐらし』でご縁のある方々にはなかなかお目に触れないところかもしれません。
文字の方はちょっとした短いコラムみたいなものです。駄文ですが、どこかで見掛けたら読んでくださると嬉しいです。
うわ、もうこんな時間…! 寝ますね、おやすみなさい!
Post 291 (2005/08/31)[]
アルケミストさんへお邪魔してきました
コンシューマ化でお世話になるアルケミストさんの会社へお邪魔してきました。
以前に、顔合わせのご挨拶をさせていただいた時には、他の場所でお会いしたので、会社に直接御伺いするのは初めてでした。
その席上、『ひぐらしのなく頃に』をコンシューマ(機種未定)化する際、どのような移植にするのかについての話になりました。
アニメ化の時の議論に少し似ますが、「原作の完全移植」か「否」かというのが最大の論点でした。
「原作の完全移植」というのは確かに耳にやさしい言葉ですが、本当のところはどうなんでしょう…?
初めて『ひぐらし』の世界に触れられる方にも、そしてすでに原作に触れられている方にもアピールできる作品の方が魅力があるのではないでしょうか…?
すでに原作に触れられている方にも楽しんでいただける内容になったらいいな…なんて思っています。
それから、大きな問題として「選択肢の有無」についても議論されました。
ご存知のとおり、『ひぐらし』は選択肢がないというサウンドノベルの中では少し珍しい方式を取っています。
今日では、選択肢なしの作品としての認識が広く伝わったためか、選択肢がないことを不快に思う方は少なくなられたようですが、「綿流し編」公開時までの1年間に受け取った感想のメールの3割強の方が「完結時には選択肢が追加されるのですよね?」と書かれていた現実があります。
同人の世界には色々な形態で発表している作品があり、その意味において同人ソフトに慣れている皆さんは、「多様性に寛大」です。
ですが、コンシューマの世界の方はそこまで寛大ではありません。
「選択肢がない=ゲームではない」という図式は今日でも根強く、残念ながら、『ひぐらし』を完全移植した場合、コンシューマの世界で認めてもらえる可能性は極めて低いだろうと思わざるを得ません。
この辺は本当に悩まされます。
『ひぐらし』の世界を選択肢で表現することは、ある意味、原作の個性・特殊性を否定することになります。
ですが、『ひぐらし』で語りたいことは「物語」であり、選択肢を否定する「システム」ではありません。
(同人ソフトをご存じない)コンシューマの方々に違和感なく受け容れてもらえ、原作をご存知の方にとっても魅力のある要素(新シナリオ・新TIPS等)の追加。
……こうやって理詰めで考えると、選択肢制を批判する理由が思いつきません。
何がベストなんでしょうね…。完全移植か大胆な改革か。……何だか、郵政改革か年金改革かと盛り上がる今回の衆議院のような悩みです(汗)
Post 292 (2005/09/04)[]
悪魔の脚本について
ご存じの方もおられると思いますが、ご存じでない方もおられるようなのでこちらに書かせていただきますね。
『ひぐらしのなく頃に解』には、通常とは異なるタイミングで追加されるTIPSが存在します。
「目明し編」を終了後には「幸せのノート」と「チャンバラで勘当」の2つのTIPSが追加されます。
「罪滅し編」では、スタッフルームを見終わった後に「悪魔の脚本」というTIPSが追加されています。
ご覧になってない方がいらっしゃいましたら、ぜひお読みいただければ幸いです。
これらも含めてシナリオのつもりだっただけに、これらのシナリオに気付かれない方がいらっしゃったのは失敗でした…。
次回は、追加されたことを告知するなどの工夫をしようと思います。(実は、追加された告知を表示しないようにだいぶいじったりしました…。意地悪な仕様を反省しております…)
Post 293 (2005/09/10)[]
皆殺し編に着工しました
アニメやコンシューマなどの大きめの企画が少しずつ動き出し、慌しくなってきました。また、綿流し編のドラマCDの収録立会いも始まり、気付けば今月のスケジュールが埋まってしまいました。
それらだけに忙しい忙しいなんて言っていると、あっという間に夏が終わって冬になってしまいますね。というわけで、体を少しずつ修羅場モードに切り替え、昨夜、ようやく皆殺し編の本文に着工を開始しました。
普段はもう少し、プロットの段階を入念にやるのですが、とにかく夏~冬の期間は短いので、下手な考え休みに似たりと思い、まずは着工してみました。
過去の日記を見ると、この「一番最初の着工」が一番、大変なようです。それをあえて早い段階で踏み切ってしまうのは、竜騎士07に似合ったやり方なのかもしれませんね。自分のタイプというものを見定めつつ、自分の能力がもっとも発揮できる進め方をもっと模索していきたいと思います。
さて、今回の「皆殺し編」は、解答的要素が非常に多いシナリオになります。
謎が謎であるうちはミステリアスな雰囲気になりますが、謎が解ける瞬間はカタルシス?な雰囲気になりますので、それにあった味付けの作品になるよう、演出をよく吟味したいと思います。
「罪滅し編」以降、『ひぐらし』の本文執筆は約5~6週間ぶりになります。(ずいぶんブランクがあるつもりでしたが、こうして書くとあまりブランクは感じられませんね)
「皆殺し編」で語りたいことがたくさんあり、うずうずしていたせいもあったのかもしれません。初書き出しにしては気持ちよく書けたと思います。
なお、書けた分量は竜騎士換算で14ページ。大体、1シナリオの劇中1日分(やや未満)くらいでしょうか。wordの設定で見たら、12000字でした。
竜騎士換算の1ページは概ね800字詰め原稿用紙と同じくらいだと思っていましたが、その計算は概ね正しいようですね。
(今回は試しに、日々の進捗状況を執筆文字数で記録しようかと思いましたが、自分へのプレッシャーになると思うのでやっぱりやめます…(汗))
気持ちよく打ててこの速度、この量ですね。…自分の速度や分量を知ることも大切なことかもしれません。敵を知り、己を知れば…って諺もありますからね。
ちなみに最高記録は、「罪滅し編」時の40ページ/1晩です。いや、1晩は嘘ですね。朝日が昇ってお昼になったはずです。……こういう集中力が好きなだけ発揮できたら素晴らしいんですけどね。こういう力は、締め切りが近付かないと訪れないのが残念です。
とにかく、いよいよ『ひぐらしのなく頃に』も第7話。精一杯、がんばろうと思います。
Post 294 (2005/09/14)[]
構成を整理しました
とりあえず、勢いのままに書き出した「皆殺し編」ですが、勢いで書いたオープニング部分もとりあえずまとまり、ここで一度落ち着いて、シナリオの全体の構成を整理しました。
まだ構成をいじるかもしれませんが、現在の構成で行くなら、次回のシナリオは開始と同時に『ひぐらし』の解法についての説明となると思います。
そもそも、『ひぐらしのなく頃に』において、推理すべきは何なのか。何をもって解き明かせたとするのか、というのが明確に定義されていないことにお気づきの方も多いと思います。
主人公が探偵や刑事なら、「この事件の犯人を捜せ」という目的が一番最初に明示されます。ですが『ひぐらし』にはそれがありません。
“そもそも何を探るのか”
実は、これが一番最初のテーマかもしれません。
それを探ることができるのは、全てのシナリオを知っているプレイヤーだけです。
この世界には、選択肢もなく、しかも主人公は探偵でもありません。ですが、プレイヤーは主人公の主観を通じて、いくつもの世界(シナリオ)の記憶を累積していきます。
その結果、暴ける謎もあるかもしれません。傍観者であってもです。
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
例えばAというシナリオで。
主人公がヒロインを食事(ラーメン)に誘うが、その日は出勤だと断られてしまう。
この部分だけを読んでも、特に何も感じないと思います。
そしてBというシナリオで、
主人公がヒロインを食事(ファミレス)に誘うが、その日は出勤だと断られてしまう。
主人公とプレイヤーは、ヒロインは日曜も仕事で大変だなぁ…と同情するでしょう。
ところがCというシナリオで。
主人公がヒロインを食事(お洒落な高級レストラン)に誘うと、二つ返事でOKがもらえます。
主人公は、初めてのデートの約束に浮かれるでしょうが、「全てのシナリオの記憶を累積する人物」(プレイヤー)だけは、あれれれ? ヒロインって日曜日は出勤じゃなかったっけ? 実はヒロインは日曜日はフリーで、主人公が誘う食事の行き先を天秤にかけて、仕事と嘘をついて断っているだけでは…。ということに気付けます。
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
普通の単一世界の探偵たちだったら、ヒロインが日曜日に出勤がないことを、ヒロインの手帳を盗み見たり、勤務先に聞き込みに行ったり、日曜日に張り込みをして24時間監視する等をしないと見破れません。
ですが並列世界の傍観者であるプレイヤーは、主人公がヒロインを3度食事に誘うシーンの記憶を重ねただけで、あっさり見破れてしまいます。
こういう「捜査の仕方」ができるのが、『ひぐらし』独特の世界観なのかもしれません。
「罪滅し編」の中で、並列世界の記憶が累積するような表現があったのは、「記憶を累積した者にしか見破れない何かが『正解(真実)』」という、解法のひとつの紹介のつもりでした。(各シナリオを個別で見てもわかることに限界があるが、重ねることでおぼろげに浮かぶものがある…ということですね)
……という話は、実は「皆殺し編」のスタッフルームでしようと思っていたのですが、何しろ、「皆殺し編」が始まってすぐの部分でいきなりその辺りが解かれてしまうので、むしろ、「皆殺し編」を発表する前に書くことではないかなと思い、書きました。
『ひぐらし』を遊ぶ上での何かのヒントになればいいのですが……。むしろ煙に巻かれると思われましたら、竜騎士07の落書き程度に聞き流していただけると幸いです。
全8話の物語ですが、次の第7話をもって、大きな節目を迎えます。そういう意味では、……この秋がきっと、『ひぐらしのなく頃に』という作品を一番楽しめる最後の季節?なのかもしれませんね。
誰が犯人かって?
そもそも何の犯人かわかってる?
Frederica Bernkastel
Post 295 (2005/09/15)[]
音楽のちから
「皆殺し編」のイメージ音楽がないかと、ネットを回遊しておりましたら、とても素晴らしい音楽を見つけました。
(…実際に作中に使わせてもらえないかとメールを送ったのですが、……うぅん、お返事がもらえるといいなぁ…)
竜騎士07は基本的に執筆の時には、そのシーンに合った音楽を聴くようにしています。(ですので、一晩中同じ曲をずーーっと聞いていることもよくあります)
逆をかえすと、そのシーンにあった音楽がないと、全然筆が進まないのかもしれません。
その意味では、久しぶりにインスピレーションの湧いてくる音楽に出会えました。
何て言うんでしょうか、お気に入りの音楽を聴いていると、踊れないにしても、体が動き出したりとか、指でトントンと拍子を打ってしまったりとか、皆さんにもそういう経験があると思います。まさに今がそれで、音楽の興奮をそのままキーボードに叩きたくて仕方がないという感じです。
このエネルギーが込み上げてくるのを自分でも待ち望んでいました。
このところ、いろんな仕事で忙しく、全然執筆が進められなかったのですが、本当に久しぶりに、執筆以外に全てが目に入らない境地を感じることができました。
お酒に酔い、雑念を心から追い出すのが心地よいように、素敵な音楽に酔うのもまた同じ心地よさがあります。
人の期待に応えるための執筆ではなく、ただただ楽しくて衝動的に執筆する、そういうのも心地よいかもしれません。
(ただ、あんまりやりすぎると、執筆は楽しくても、作品は楽しくなくなってしまうかもしれませんね(汗))
お酒もほどほどが一番ですし。慎重さと自身への鼓舞をうまく組み合わせて、この冬へますますにテンションを高めていきたいと思います。
Post 296 (2005/09/24)[]
アニメの台本をチェックしました
ディーンの全体構成担当の望月さんからお預かりしている、最初の数話のシナリオをチェックしました。
全体の進め方や按配などを確認する意味もあるので、おそらく、今後、双方で何度かチェックが行き来するものと思います。
そんなわけで、いよいよ具体的にアニメ化の作業が動き出してきた感じがします。
コミックやドラマCDの時もそうでしたが、長さに制限がある中ではシナリオを丸めたり縮めたりする作業が必須となります。
その意味においては、アニメというジャンルは特にこの長さの制限が大きいメディアなだけに、シナリオの調整は特に難しいものとなります。
原作を忠実に再現しようとすれば、いくら話数があっても足りません。かといって、端折りが過ぎれば話が意味不明になります。そのため、極力、伝えたいことを伝えつつエピソード数を減らす、アレンジが重要となります。
その意味においては、望月さんという方はさすがにプロ。丸め方やアレンジが実にうまく、限られた尺の中で物語を再現しようとする技術は光るものがあります。
竜騎士07の方では逆に、尺を度外視し、原作のテイストを活かす見地でチェックをしています。ブレーキ役とアクセル役に別れているという感じでしょうか。
互いの理想をぶつけ合う、ある意味、戦い的なやり取りですが、この過程はまさに真っ赤になった鉄を、叩いて叩いて鍛えるべきところです。
『アニメ版ひぐらし』という真っ赤な鉄を、竜騎士07と望月さんで、交互にとことん叩き上げて、素晴らしい作品に育て上げられればと願っています。
というわけで、ついさっき、本日の打ち合わせの資料のチェックが終わったところです。
打ち合わせまで数時間しかないような…(汗)
寝ますね、おやすみなさい~!
Post 297 (2005/09/25)[]
心の元気に体が追いつかない…
9月の日程が非常に立て込んでいて、またどれも決して疎かにできない内容だったので、まだ残すところ1週間ありますが非常に疲れました…(苦笑)
でも、『ひぐらし』という可愛い子どもの為ならどこまでも頑張るのが親というもの。このくらいで疲れたなんて言っちゃいけませんね。
とは言え、心は元気でも体が付いていかないこともあります。ちょうど今がそんな感じですね。気力は充分なのですが、体がそれについて行かず、とてももどかしい気分です。
明日は園崎家オンリーのイベントがありますね。出ようかどうか迷ってます。ゆっくり休むのもいいかもしれないけど、きっと行けば元気がわけてもらえるような気がします。何気にこれまで都内でのイベントは皆勤なんですよね。皆勤記録を更新するためにも参加しないと(苦笑)
もしも参加できなかったらごめんなさい。でも極力遊びに行きたいですね…。
Post 298 (2005/09/30)[]
ちょっと仕事に専念中です
現在、ちょっと仕事の納期が近いものがあり、他を全て中断して専念中です。
メールのレスポンスが鈍ることがありますのでご了承ください。
多分、10月の初めくらいまでかかると思います。
Post 299 (2005/10/07)[]
ひとつヤマが終了しました
10月初めまでに終わらせる、と前回予告していた仕事が終わりました。…この仕事もその内、皆さんの目に触れる機会が来るのですが、…その日が恐ろしい…。
何て例えればいいんでしょうね。貴族のパーティに呼ばれた貧民みたいな状態でしょうかね…。どんなにおめかししようとも所詮は安っぽい継ぎはぎだらけの燕尾服。でも大丈夫、一応正装のはず…。と、会場を覗いてみると……、本当の貴族たちが思い切り優雅な身なりをしていて煌びやかに踊っていて。「あら奥様? あの柱の陰にいる見っとも無いのはどちら様かしら? ヒソヒソヒソ。」という肩身の狭い思いをすることが確定しているとても不憫な作品です…。
うまいこと煽てられて恐る恐る会場に入ったものの…あああぁやっぱり来なければよかったぁぁぁと、入稿後の方がネガティブになるような恐ろしい仕事でした…。
いえ、一番悪いのは引き受けた自分かもしれないガクガクブルブルにゃーにゃー…。
と、がくがくしたところで心機一転。「皆殺し編」の原稿に久し振りに入り、数週間ぶりに部活メンバーとの旧交を温めているところです。
あと、いよいよ公開されましたね。黄昏フロンティアさんの「ひぐらしデイブレイク」!
これのテキスト等を依頼されているので、原稿の合間に息抜きでやっています。……ところが凝り性なもので、だんだん息抜きが本気になってきて……。
そう言えば、こんな話を聞いたことがあります。
かの「メルティブラッド」は、最初はあそこまでの長いシナリオが用意されるわけではなかったらしいです。
フランスパンさんが見せたβ版のあまりの素晴らしさに感動した奈須さんが燃え上がり、瞬く間にあのシナリオを書き上げてしまった、というエピソードです。
う~~ん、その気持ち、よくわかります(笑)
Post 300 (2005/10/11)[]
滑走路を建設中、という感じですね
現在、細々とした仕事を整理し、「皆殺し編」への離陸滑走路を空けているところですが、それももう大詰めといった感じです。
過去の例から、竜騎士07はマルチタスクに弱いことがわかっています。複数の仕事が同時に来ると、効率が低下どころか、思考が停止すらしてしまうようです…(汗)
なので、専念するために他の仕事をひとつひとつ確実に片付けていくことは(ひどく当り前ではありますが)とても重要なのです。
以前、「片付けられない女たち」という本を少しだけ読んだことがあるのですが、その冒頭の事例があまりに自分にぴったりでショックを受けたことがあります。
ひとつの仕事中に他の仕事を思い出す・もしくは得ると関心がそちらに移ってしまい、さっきまでやっていた仕事が未解決のまま放置される。これが次々累積し、たくさんの仕事が未解決のまま放置される状況です。物事に優先順位をつけるのが苦手だとこうなりやすいようですね。
この本ではこれを、一種の心の病気だとし、上手な付き合い方を指南していたようでした。…日本は心の病については後進国どころか未開国ですからね。
自分の努力のなさを病気のせいにするとは何事かと言われればそれまでなのですが…。…でも、自分のタイプを知り、自分にあったやり方を模索するのもまた、楽に生きる上で大切なことだと思います。
日記というより言い訳ですね…。